新年あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願い致します。
昨年9月に開園して丸3年を迎えたわけですが、年末に当園で初めて保護者様にご参加いただく行事を設えました。本来であればもっと早くこのような機会を設けられることが望ましかったのですが、新型コロナウイルス感染症の影響により中々判断が難しい状況でした。
人と会ったり会話したりがこんなにも制限される期間が続くと誰が想像したでしょうか。2020年に「三密」という言葉が流行語に選ばれたことは記憶に新しいと思います。ただ、それと同時に「人との心の距離」も開いてしまったように感じました。皆で助け合わなければ生きていけない、そんな状況を迎えているにもかかわらず協力し合うことが難しく、その状況は残念ながらもうしばらく続きそうです。
私は「保護者様が行事に参加できる機会を作る」というのはとても大切なことだと考えています。(もちろん参加を強要するものではございません。)子どもの成長を見てもらう機会として、どのように過ごしているのかを見る機会として、朝夕ではお話ししきれないことを互いに伝える機会として、保護者様同士のコミュニケーションの機会として、とても意義のあることだと思うからです。
子育てはどうしても閉塞的になりがちです。「うちの子は大丈夫だろうか」「○○ができないけど本当にいいのかな」と悩むことがたくさんあります。時には苛立つこともあるでしょう。そんな悩みや不安を気軽に話すことができない環境が数年間続いていることは非常に問題であり、休園措置や行事の見送りなど仕方ない部分があったとは言え、我々保育園が持つ役割を果たせなかったことは非常に悔やまれます。
私たち大人が子どもだった頃に比べると何十倍もの早さで時代は変わっています。私自身も本当に驚くばかりで、時代に取り残されないように必死にもがいています。著しい技術の進歩と人口減少・少子超高齢社会を迎えた今、このような時代に必要な能力とは何なのか、保育・幼児教育において本当に大切なものは何なのか。各方面ネガティブなニュースが多い昨今ですが、真摯に向き合い常に問題意識を持って臨んでいく所存です。
園長 藤井 智哉
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